8月30日「ウナ・エストレージャ」

引き続き,エル・パロ海岸の特設ステージ。
この日はエストレージャ・モレンテの登場である。

父は現代フラメンコを代表する歌い手エンリケ・モレンテ。
母方は母やその姉妹兄弟もアルティスタというフラメンコ一家。
夫は闘牛士。二児の母でもあるこの美貌のフラメンコ歌手はフラメンコ・ファンにだけでなく、スペインの一般の人々にもたいへん人気があり、各地でのコンサートは常に満員とか。夫の出身地であるここマラガに住んでおり、いわば地元での公演だ。

海を背景に、ギタリスト(叔父、いとこ)、パーカッション(いとこ)、コーラスとパルマス(妹、弟、叔父、叔母、義理の叔父、友達)という、バックミュージシャンをつとめる家族たちは皆、白い衣装で登場。アントニオ・カルボネルは半ズボンだし、ギターのモントジータはサンダルばきだ。だが、それもこの会場にはぴったりな、夏らしい舞台だ。
最初は全員でのブレリアス。それが終わるといよいよエストレージャが登場。やはり白い衣装だ。曲はアレグリアス。

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のびやかな声が会場に響きわたる。
彼女はその美しい声ゆえにか、それともその美貌ゆえにか、もしくは闘牛士との結婚でいわゆる“有名人”としてみられるゆえにか、ある種のフラメンコ・ファンからは、「フラメンコじゃない」などと敬遠されることもあるようだが、そんなことは決してない。たしかに映画「ボルベール」の主題歌のようなフラメンコ以外の曲もうまく歌いこなすにしても、だ。

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それにしても美しい。この日は写真を撮影していたこともあって、いつもよりもずっと、表情や動きに注目していたのだが、美しいだけでなく、表情や動きでの感情表現も豊かである。踊りは正直いってあまり上手ではない、と思うのだが、それでも美しく、“みせて”くれるのである。

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ソレア・ポル・ブレリア、タランタ、グラナイーナ、タンゴス…
タンゴスでは父エンリケが歌った「エストレージャ」を歌ってくれたのがぐっときた。

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伴奏に不満はあるものの、これが彼女がきもちよく歌える布陣なんだろう。
最後に彼女がみせた笑顔がそれをものがたっている。

"Una Estrella" Estrella Morente
guitarras; Montoyita, Monty
compás y coros; Antonio Carbonell, Angel Gabarre, Enrique Morente Jr., Victoria Carbonell, Soleá Morente, Remedios Heredia
percusión; Pedro Gabarre

Málaga en Flamenco 07 Sólo Apto para Menores
30 de agosto, 20:00 Playa del Palo, Málaga
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by kiokos | 2007-09-01 01:38 | 公演評  

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