9月7日ロシオ・モリーナ「ポル・エル・デシール・デ・ラ・ヘンテ」

アンテケーラという、マラガから北へ約1時間、グラナダとコルドバなどの県境にも近い、歴史の町のコレヒアータ・デ・サンタ・マリアという丘の上の元教会での公演。
若手バイラオーラの中でもぬきんでた実力を誇り、次々に作品を発表している、マラガ出身のロシオ・モリーナの新作「ポル・エル・デシール・デ・ヘンテ」は、当初、花崗岩の奇観をほこる、エル・トルカルで公演予定だったが、環境庁からの横やりが入り、間際で公演場所が変更となった。残念。。。。。

教会の奥、祭壇の前に舞台。だが、これは11時からのミゲル・ポベーダの公演用。
その舞台のすぐ下に舞踊用の床がおかれ、そこがロシオのためのステージだ。
「ポル・エル・デシール・デ・ヘンテ」は、ギターなしのフラメンコをロシオが踊るという試み。
すなわち、中世から口承で伝えられてきた物語詩をうたうロマンセ、
無伴奏で、プリミティブなフラメンコとされるトナー、
子守唄ナナ、
そして物売りの売り声、プレゴン
を踊るのである。

歌うのは4人の歌い手。
フラメンコらしさにあふれるヘレス出身、ダビ・ラゴス。
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セビージャの若手で成長著しいロサリオ“ラ・トレメンディータ”
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パケーラ・デ・ヘレスの甥で、パケーラばりの声量をもつ若手ヘスース・メンデス。
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そしてマドリ在住のエル・ファロ
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ロマンセの語りの部分は、亡きエル・ネグロ・デル・プエルトの録音が流れ
歌の部分を彼らが歌うという構成だ。
最初はロマンセ。ロシオは言葉をマルカールするかのように踊る。イスラエル・ガルバンの影響がみえる。
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彼女は才能あふれるダンサーなので、好きなアーティストは、振付けをコピーというかたちではなく、彼らの文法をなぞる、という方法で自分のなかにいれていくのだ。
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ダビとヘスースのトナーの素晴らしさ。ガストールのガイタ(角笛)が響く。
トレメンディータの歌うナナ。みるたびによくなっている歌い手、トレメンディータとロシオのからみは美しい。
最後はプレゴン。物売りの口上、そしてブレリア。
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声と動きでできた凝縮された時間。
すばらしいフラメンコをみせてもらえた。ありがとう!

"Por el decir de la gente" Rocio Molina
cante; David Lagos, El Falo, Jesús Méndez, Rosario "Toremendita"
contrabajo; Luis Escribano
gaita gastromeña; Salvador Bocanegra
caracola marina; Cayetano Marina

Málaga en Flamenco 07 Siete Maravillas
7 de septiembre, 19:00 Colegiata de Santa María, Antequera
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by kiokos | 2007-09-08 19:54 | 公演評  

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