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9月12日「セイス・デ・バイレス」

マラガ市の中心街にあるセルバンテス劇場。かつてカルメン・アマジャも踊ったというこの伝統ある劇場で、若手の踊り手6人が登場。

幕開けは地元マラガのアントニオ・アレボラがファルーカで登場。ファルーカの伝統である、落ち着いた、きりっとした雰囲気を尊重した振付けだが、カホンは必要なかったかも。それにしても照明が暗い。バックが黒、衣装も黒なので写真が全滅。。。

続くベレン・ロペスはマドリの王立舞踊学校を首席卒業後、タブラオ、コラル・デ・ラ・モレリアで活躍、最近は舞踊団での公演もしている実力派。女性二人の歌(というのはめずらしい)によるアレグリアス。テクニックはある。が、サパテアードのときなどお尻をつきだすのはいただけない。

1部の最後はマヌエル・リニャン。この人は今年3回みたが、どれもよかった。リズムとの遊びが私好み。細かい技の連続にオレ!

休憩をはさんで、地元マラガ出身のルイサ・アパリシオ。白いバタ・デ・コーラでペテネーラ。ミラグロス・メンヒバルの愛弟子で、振付けはもちろん、表情まで師匠譲り。
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バタ・デ・コーラのテクニックはさすが。ほかにもアバニコ(フィリピン舞踊でつかうというスカーフのように長く布がついたもの。ベレン・マジャがつかっていたのがたぶんフラメンコ関係では最初)、チンチンなどもつかう。

今年のコルドバのコンクールの優勝者マルコ・フローレスはシギリージャ。だいぶ自信がついてきたようだ。

最後に登場したのはメルセデス・ルイス。貫禄でソレア。彼女も黒い衣装で動きがみにくかったのは残念。伴奏のサンティアゴ・セグーラの演奏が光っていた。それに歌い手がヘスス・メンデス、エル・ロンドロ、ダビ・パロマールら豪華なのが踊りをバックアップしている。

最後に全員が登場。椅子に座って一人ずつ数コンパスというのもふつうのパタイータではなく面白い。
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音響、照明のミスは練習がほとんどないゆえだろうが、残念だったが、27歳以下でもこんなにたくさんの才能がひしめいているフラメンコ舞踊界。捨てたもんじゃない。

"Seis de Bailes"
Antonio Arrebola, Bélen López, Manuel Liñan, Luisa Apalicio,Marcos Flores, Mercedes Ruiz

Málaga en Flamenco 07 Solo Apto Menores
12 de septiembre, 21:00 Teatro Cervantes, Málaga

by kiokos | 2007-09-13 16:01 | 公演評  

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