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9月2日「オチョ・テリトリオ」

ミハスのラグナ劇場での「オチョ・テリトリオ」はアンダルシア8県から1名ずつセ選ばれたアルティスタたちによる公演。27歳以下のアルティスタの公演「若い人だけ」シリーズの一環。

第1部はカディス出身のピアニスト、セルヒオ・モンロイ。
カホン伴奏のブレリアスが粋。数年振りにみたが格段によくなっていた。

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続いてハエンのヘマ・ヒメネス。85年ホダル生まれの22歳。昨年だったかCDもだした。
伴奏はエドゥアルド・レボジャール。 タランタ、セラーナと歌い継ぐ。

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マラガのバイラオール、セルヒオ・アランダは一定のレベルには達しているとは思うが、回転のときの手の位置など、まだ勉強の余地がありそうだ。曲はソレア。

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ウエルバはアヤモンテ出身のピティンゴはグラナイーナとファンダンゴス・デ・ウエルバ、そして映画「カンディダ」でつかわれたフリオ・イグレシアスのヒット曲「グエンドリン」をブレリアで歌ったもの。伴奏のフアン・アビチュエラ・イホ(元ケタマ)がいい。アントニオがグラナイーナやファンダンゴにもお得意のソウルのこぶしまわしを加えるのには抵抗あるが、フラメンコ的な声と音程、リズム感には脱帽。

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一部の最後は、アンダルシアのフライパンという別名をもつ暑い町、セビージャ県エシハのマリア・ホセ・レオン。当初、フアナ・アマジャの娘ナサレ・レジェスが予定されていたが、怪我のため彼女に代わったそう。ソレア・ポル・ブレリアを歌い手の父、エル・エシハーノの伴唱で踊った。

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二部の幕開けはコルドバのギタリスト、ニーニョ・セベのソロ。ソレア。ビセンテぽい曲作りだ。

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アルメリアのマリア・ホセ・ペレスはマラゲーニャ、タラント、アレグリアス。オペラのような発声(ふだんの声とはまったくちがう)で浪々と歌う。伴奏のミゲル・オチャンドが見事。

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8県代表の最後をつとめたのはグラナダのパトリシア・ゲレロ。今年、ラ・ウニオンのコンクールで優勝した、弱冠17歳という最年少。曲はシギリージャ。ラファエラ・カラスコのくせ(首のかしげ方とか身体の使い方)がでているのが面白い。まだ荒削りだが、感覚が抜群にいい。将来に期待。

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これで終わりと思いきや、これも27歳以下で構成されたという、ベルディアーレスの楽隊が客席から登場。歌と踊りでマラガらしいフィエスタを演出。

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そしてそれがベルディアーレスでの、出演者全員によるフィエスタへと続く。
セルヒオのピアノとセベのギターのデュオが美しいメロディをかなで、三人の歌い手が次々に歌うと、踊り手たちが一振りを披露。
最後はブレリア。
ソロだけでなく、こうして全員でみせてくれるのは観客としてとてもうれしい。
アルティスタたちの一体感も高まり、この一歩が将来につながっていくことはたしかだ。構成、演出はビエナル監督ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボ。感謝!

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"Ocho Teritorios"
Piano; Sergio Monroy( Cádiz), percusión; Israel "Katumba"
Cante; Gema Jiménez(Jaén), guitarra; Eduardo rebollar
Baile; Sergio Aranda(Málaga), cante; Simón, Morenito de Illora, guitarra; Juan Requen, Miguel Iglecias, Percusión; Juan Heredia
Cante; Antonio"Pitingo"(Huelva), guitarra; Juan Habichuela Hijo
Baile; María José León (Sevilla), cante; El Ecijano, guiatarra;Manuel León, José Luis
Guitarra; Niño Seve
Cante; María José Pérez, guitarra; Miguel Ochando
Baile; Patricia Guerrero, cante; Antonio Campo, Juan Ängel Tirado, guitarra;David Carmona

Málaga en Flamenco 07 Sólo Apto para Menores
2 de septiembre, 20:00 Teatro de las Lagunas, Mijas

by kiokos | 2007-09-03 08:08 | 公演評  

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